@article{oai:nara-u.repo.nii.ac.jp:00000796, author = {足立, 広明}, issue = {27}, journal = {奈良大学大学院研究年報, Annual reports of the Graduate School of Nara University}, month = {Feb}, note = {Departmental Bulletin Paper, 本稿は近年進展著しい碑文史料の解読とその研究成果に基づき、ローマ世界の女性たちが果たした都市における幅広い公的役割を明らかにし、古代世界の女性たちがただ従属的な役割に甘んじていたのではなく、公的生活に主体的に関与し、誇りをもって生きていたことを示唆しようとするものである。従来ローマ世界の女性に対しては、首都ローマで発布された法律や文学作品の史料に基づく一面的なイメージで語られてきた。公的空間からの排除と男性への従属が強調される一方、一部の富裕上層市民女性の無軌道な生活が揶揄された。しかし、近年解読されはじめた地方属州都市の女性たちは、神官や女性パトロンなどに就任することで公的役割を広範に担っていたことがわかってきた。古代末期に現れる「自立」した女性たちの活動も、それにさかのぼる元首政期におけるこうした幅広い女性たちの公的活動があったことを念頭に再考しなければならない。本稿では主にEmily A. Hemelrijkの碑文研究を参照しつつ元首政期の女性たちの公的主体(エージェンシー)と社会関与の過程を明らかにし、その後の古代末期の変容過程についても展望を与える。}, pages = {21--47}, title = {ウンミディア・クァドラティッラの仲間たち : ローマ世界における女性の公的主体(public agency)とその変容}, year = {2022}, yomi = {アダチ, ヒロアキ} }