@article{oai:nara-u.repo.nii.ac.jp:00000668, author = {石川, 一}, issue = {47}, journal = {奈良大学紀要, Memoirs of the Nara University}, month = {Feb}, note = {Departmental Bulletin Paper, 慈円には西山隠棲期に詠まれた「厭離欣求百首」「略秘贈答和謌百首」という作品がある。前者については平成二九年度和歌文学会六月例会で口頭発表した「慈円の『二諦一如』についての考察」で取り扱ったので、本稿は「略秘贈答和謌百首」という作品を取り扱いたい。  青蓮院本に拠れば、その内題の下に「本ニハ二首ツ、載之、其間哥一首斗程闕在之」の注記があり、本百首の呼称が贈答歌形態(二首一対)に由来することが確認出来る。「略秘」とは浅略深秘の約であり、相反する二つの概念を対照させようとの意図の下に「贈答和謌」という形態を取ったことが想像出来る。前稿では、建暦三年『日吉百首』との間に一七首もの重複歌があること、建暦二年(一二一二)正月十六日の天台座主第三度目の就任を詠じた歌「逢ひがたき法に近江の山高み三たび来にける身をいかにせん」(三六七九・日吉百首二二八七)がその重複歌中に見出せることなどから、「略秘贈答和謌百首」から「日吉百首」という進展過程を解明し、西山隠棲後の作品としての位置を明確にすることが出来た。しかし、その思想内容について深く踏み込めなかったので、「略秘贈答和謌百首」(以下、本百首と呼称)を検討したい。}, pages = {318--302}, title = {慈円「略秘贈答和謌百首」考}, year = {2019}, yomi = {イシカワ, ハジメ} }