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  1. 奈良大学紀要
  2. 第30号

プルーストにおける「斜め」の思考

https://nara-u.repo.nii.ac.jp/records/2001694
https://nara-u.repo.nii.ac.jp/records/2001694
b426d327-bd62-4148-9472-576876f50349
名前 / ファイル ライセンス アクション
AN00181569-20020300-1003.pdf プルーストにおける「斜め」の思考
アイテムタイプ 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2012-01-18
タイトル
タイトル プルーストにおける「斜め」の思考
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
その他(別言語等)のタイトル
その他のタイトル L'obliquite chez Proust
著者 田中,良

× 田中,良

ja 田中,良

ja-Kana タナカ,リョウ

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所属
値 教養部
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 『失われた時を求めて』には様々な「斜め」が登場する。ホテルの一室の角に立て掛けられた大きな鏡、シャンゼリゼ公園のトイレから出てきたときの祖母の帽子、教会のステンドグラスから射し込む光、ルーサンヴィルに降る雨、ティー・パーティでのジルベルトの座り方など、それらは全て斜めであった。そしてそれらの意味するところはそれぞれ、日常に対する非日常、健康に対する病気、現実に対する非現実、罪に対する罰、規律に対する違反であり、全体的にいえば一般的規範からの逸脱である。一方、そうした日常的な状況、出来事とは別に、坂道、斜面という地誌的な意味での斜めもまた、この小説の要所に見出される。ジルベルトと出会うことになるさんざしの小道であり、ヴァントゥユ嬢のサディスムを覗き見ることになるモンジューヴァンの斜面などである。それらは思わぬ出来事を引き寄せる磁場であった。\n すなわち、プルーストにとって斜めとは、今あるもの、今まであったものの否定であり、その否定を通しての統合、発見である。それによって斜めは、プルーストを、そして私たち読者を新たな認識の世界へと導いて行く。ところで、この斜めは作家プルーストにとって、決して単なるメタフォ一ルではなかった。ベッドで斜めの状態になりながら大作を紡ぎだした作家にとって、斜めは逃れることのできない現実であった。病気によって強制されたその姿勢が、健康人とは違った、創造的な視点を与えたといえるかもしれない。
書誌情報 奈良大学紀要
Memoirs of the Nara University

号 30, p. 45-58, 発行日 2002-03-01
出版者
出版者 奈良大学
ISSN
収録物識別子タイプ PISSN
収録物識別子 03892204
資源タイプ
内容記述タイプ Other
内容記述 Departmental Bulletin Paper
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