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  1. 奈良大学紀要
  2. 第24号

待つ人プルースト: 『失われた時を求めて』における待つことの機能

https://nara-u.repo.nii.ac.jp/records/2001591
https://nara-u.repo.nii.ac.jp/records/2001591
775c5e6d-5399-4318-9331-8e06527d0a96
名前 / ファイル ライセンス アクション
AN00181569-19960300-1002.pdf 待つ人プルースト: 『失われた時を求めて』における待つことの機能
アイテムタイプ 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2011-02-17
タイトル
タイトル 待つ人プルースト: 『失われた時を求めて』における待つことの機能
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
その他(別言語等)のタイトル
その他のタイトル L'attente dans "A la recherche du temps perdu
著者 田中,良

× 田中,良

ja 田中,良

ja-Kana タナカ,リョウ

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所属
値 教養部
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 ベッケットが『ゴドーを待ちながら』で表現した通り、待つことは、十九世紀のジュリアン・ソレルやラスティニャックが抱いた野心とは全く別の、二十世紀の文学的テーマである。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』では、この待つことがとりわけ重要なエピソードにおいて活用されている・本稿のテーマは、この小説に表れる様々な待つという行為あるいは状態を具体的に検証し、その機能と作者の意図を考察することにある。\n 第一に、待つことはプルースト的想像力にとっての磁場であった。確かに主人公は、ルーサンヴィルではその土地の女性の出現を求めて森をさまよい、ブーローニュの森ではスワン夫人を、パリの通りではゲルマント公爵夫人を待ち伏せながらも、そのどれにも成功していない。しかし彼にとって重要なことは、その待ち伏せによる実際的な接触より以上に、彼女達を待っている間での欲望と想像力の高揚であった。たとえステルマリア夫人との夕食の約束が直前にキャンセルされたとしても、彼はその時が来るのを待つ間に、約束していたブーローニュの森のレストランで彼女との官能的な夜を十分満喫していた。\n 第二に、待っことは変容の場であった。実際、主人公が何かを待っているとき、待たれているものは現れず・全く別の事態が生じている。シャンゼリゼ公園でのジルベルトとの再会、バルベックの海辺での少女達との出会い、シャルリュスの「変身」、サン・ルーの残酷さ、祖母の病気、二度のレミニサンス、などに関わる重要な場面は全て、主人公が何か別のものを待っているときに展開している。これはプルーストの語りの技法の問題であると同時に、偶然性を重んじるプルーストの思想の問題でもある。\n 要するに待っことは、方法論の上でも内容の上でも、『失われた時を求めて』にとって不可欠な要素であったといえる。
書誌情報 奈良大学紀要
Memoirs of the Nara University

号 24, p. 37-47, 発行日 1996-03-01
出版者
出版者 奈良大学
ISSN
収録物識別子タイプ PISSN
収録物識別子 03892204
資源タイプ
内容記述タイプ Other
内容記述 Departmental Bulletin Paper
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