@article{oai:nara-u.repo.nii.ac.jp:02000935, author = {島田,守}, issue = {26}, journal = {文化財学報, Bunkazai gakuho, Bulletin of the study of cultural properties}, month = {Mar}, note = {Journal Article, ガラスの研究は近年、ようやく盛んになりつつある。特に成分分析についてはデータが蓄積され、流通年代や製造地などが明確になってきている。ガラスの実験考古学という研究も、多くはないが目にするようになってきた。成分分析が「科学」と「考古学」を掛け合わせた「考古科学」という研究分野であるとするなら、ガラスの実験考古学は「ガラス技術」と「考古学」を掛け合わせたものである。しかし、後者は前者とは違い、まだまだ一つになりきれていない感がある。その原因としては、考古学的な研究だけのために設備を持ったり、使ったりすることが容易ではないこと、ガラス技術と考古学的研究という、全く異なる系統のカリキュラムを修得しなければならない難しさがあること、そして人の手が直接関わってくる研究方法(個人で得手不得手がある)であることなど、一個人が研究を行うには不便で、困難を伴うことが多いという問題が挙げられる。そこで、この研究には、考古学部門を担当する研究者と、実践的技術を持っている作家との共同作業が必要になる場合が多い。これによって上に挙げた不便さを補い、実践的な研究を行うことができるため、様々な議論を交わすことができるようになる。しかし、この場合も結局のところ、各部門同士が互いの知識を共有していなければ成果は薄く、それをまとめることも難しい。こうした古代ガラス研究の現状を意識し、技術的な側面と考古学的な側面を一括りにして始めた研究をまとめたのが本論である。なお、両側面を一括りにしたというものの、私が初め抱いていたように、ガラスの技術はイメージと実践では異なることが多く、また道具も日常使いしないものが多いため、まずは設備や道具、そして基本的な作業工程を知らないことにはガラスの実験考古学的研究の理解は半減してしまう。そこで、本論は2章立てにして、第1章でまずガラスの設備・道具・技術について考古学的な視点も交えながら言及することにし、そして第2章で実際に行った古代ガラスの技術復元に言及することにした。しかしながら、別々に述べるこれらの内容はすべてつながっているということを強調しておく。}, pages = {29--62}, title = {古代吹きガラスの実験考古学的研究}, year = {2008}, yomi = {シマダ,マモル} }